キッチンのシンクがステンレス製の物であるご家庭はたくさんあります。ステンレスで一番やっかいなのが「サビ」ではないでしょうか。きちんとお手入れしていても知らないうちにできてしまうサビ。お困りではありませんか?

まずはステンレスとはどういった性質のものなのか、それから知っておきましょう。ステンレスシンクにサビが発生してしまう原因と、それを落とす手順についても詳しくご紹介いたします。

ステンレスとは?

ステンレスを未だに鉄と同じだと勘違いされている方もいますが、それは違います。鉄とステンレスが大きく違うところ、それは「サビ」です。鉄は時間の経過とともにサビが発生します。それと違って、ステンレスは時間が経過してもサビが出来にくいという性質を持っています。

ステンレスの主成分は鉄ですが、それにクロムやニッケルといったものを含ませた合金に分類されます。基本的に、クロムが11%以上含まれている鋼をステンレスと呼んでいます。この「クロム11%以上」になることで、サビにくい鋼になるのです。

一般的にステンレスとして販売されていますが、ステンレスはこちらの3つに分類されます。

・マルテンサイト系(クロム13%)
・フェライト系(クロム18%)
・オーステナイト系(クロム18%・ニッケル8%)

シンクに使用されているのは「フェライト系ステンレス」が多く、耐食性や耐熱性に優れています。

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ステンレスシンクがサビる原因

ステンレスはサビにくいはずなのに、ステンレス製のシンクにサビが起こるのを不思議に思ったことがある方は多いはずです。サビにくいのであって、永久的にサビないわけではありません。

ステンレスはその表面に「酸化被膜」というものを作ることでサビの発生を防いでいるのですが、それでもサビが発生することがあります。その原因は2つあげられます。

もらいサビ

何もしないとサビることはないのですが、シンクとなると日々いろんなものがそこに置かれます。食器だけではありません。鉄製の調理器具や食材の空き缶など、いろんなものが置かれます。サビやすい性質のものを短時間でもステンレスシンクに置いておくことで、酸素と触れ合いサビを発生させます。

また水道の水の中にもわずかですが金属が含まれていることをご存知ですか?その金属の中の鉄分が赤サビの原因になるというケースもあります。ステンレスそのものにサビが発生しているわけではありません。その表面の酸化被膜にもらいサビがくっついているという形になります。

塩素

ステンレスはサビにくいですが、塩素には弱いという性質を持っています。塩素系漂白剤などを使用することで、酸化被膜が壊されてしまいます。この被膜は再生されるのですが、再生される前に赤サビなどが発生してしまうことがあります。

被膜が壊れていて、ステンレスの金属部分がむき出しになっている所にサビが発生すると、その上から被膜が覆うことになります。これではサビが被膜の下でどんどん範囲を広げてしまうことになります。

海のそばに住んでいる方で、キッチンのシンクがステンレス製のものを使用している方も多いです。ですが、海の塩分が原因になって、ステンレスにサビが発生してしまうということもよくあります。

ステンレスシンクのサビの原因の多くは、一つ目にご紹介している「もらいサビ」になります。

サビを落とす手順

ステンレスシンクのサビを落とすためには、以下の手順でサビを落としてください。

  1. 台所用洗剤とスポンジを使用し、シンクの汚れを洗い落とします。
  2. 重曹、クエン酸、クレンザー、粉末タイプのものをサビ部分に振りかけます。
  3. 野菜の切れ端や使い古したストッキング、メラミンスポンジなどでサビ部分をこすって落としていきます。
  4. しっかり流して、乾いたぞうきんなどで水分をふき取りましょう。

サビを洗い流した後は、必ずしっかりと水分をふき取ってください。サビが残っていると、そこからまたもらいサビの原因となってしまいます。また、サビ部分をこするときは傷をつけないような素材のものを使用するようにしてください。

赤サビになってしまうと、重曹やクエン酸やクレンザーでは落とせないことがほとんどです。無理にこすってしまうのは傷がつく原因になります。頑固なステンレスのサビ落とし専用の洗剤が市販されていますので、そちらを利用して落とすようにしてください。

サビは予防できるの?

シンクですから、どうしても汚れたフライパンや包丁、空き缶などを一時的に置いておく場所になります。できるだけ長い時間放置せずに、使ったらすぐに洗ってしまうようにしましょう。もらいサビを防ぐためには必要なことです。

洗い物が終了したら、必ず最後は台所用洗剤とスポンジを使って、しっかりと油汚れなどを落とすようにしてください。

またシンクを使い終わったら、水分をしっかりとふき取っておくこともサビを予防する為には大切なことです。いらなくなった衣類などを小さく切っておいて、キッチンに常備しておくと便利です。

ステンレスシンクのサビは、毎日のちょっとしたお手入れで予防することができます。頑固なサビになると落とすのも一苦労になりますので、サビを発生させない習慣をつけるようにしましょう。