室内にあるエアコンは汚れていると異臭の原因となったり、アレルギー症状を引き起こしたりするため、頻繁に掃除をしている人は多いです。ところが、エアコンの室内機と一緒に使われる室外機をこまめに掃除している人はあまりいません。

しかし、室内機を掃除していなければ、エアコンが効きにくくなったり、電気代が上がったりすることがあります。そこで今回は、エアコンの室外機の掃除方法をご紹介いたします。

掃除が必要な理由って何?

エアコンの室外機はその名の通り、庭やベランダに置いて使うものです。外側のカバーを取り外すと、アルミフィン、プロペラ、基盤が存在し、ファンを使って排熱する役割を担っています。

室外機と室内機は「熱」のやり取りをしていますが、空気は取り込んでいません。室内機の中にある熱交換器で室内の空気の温度を調整しています。そのため、室外機が汚れていても、室内の空気に悪影響が及ぶ可能性はありません。

その一方、室外機が汚れていると、排熱の機能が十分に働きません。排熱できなければ、エアコンが効きにくくなるので、強力なパワーでエアコンを使わなければならなくなり、電気代が上がります。

また、汚れが付着していると、室外機に負荷がかかります。よって、定期的に室外機の掃除をしていなければ、突然エアコンが故障する可能性もあります。故障せずに働き続けている場合も、強力なパワーを使っていると、寿命が縮まるので、エアコンを長持ちさせるためには室外機の掃除は欠かせません。

室外機の掃除の頻度は?

室外機を設置している場所によって汚れ方は異なりますが、一般的には室外機は年に2回程度掃除するのが好ましいと考えられています。冷房を使用し始める前の5月ごろと暖房を使用し始める前の11月ごろに室外機を掃除すれば、エアコンが効率的に働くでしょう。

なお、室外機を掃除する時は、周辺の環境を整えておくのもおすすめです。夏前は室外機にすだれなどをかけて直射日光を避けると、周辺が涼しくなって冷房が効きやすくなるでしょう。

反対に、冬前は室外機周辺に日光が当たるようにしておきましょう。日よけになるものは室外機から離して、周辺の空気を暖めてください。なお、室外機に雪がかかると、空気の流れが悪くなり、暖房が効きにくくなります。雪が降る地域では、冬前に室外機へ除雪フードや除雪ネットをかけておくと、エアコンが効率的に働いて、電気代も節約できるでしょう。

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掃除のやり方とポイント

室外機の簡単な掃除は自分でできます。部分別の掃除方法を確認していきましょう。

外側

室外機にはほこりや落ち葉、クモの巣などの汚れが溜まりやすいです。まずは、外側をさっとほうきで掃いて汚れを落としましょう。室外機の中でも、プロペラを覆っている網状の部分は汚れが付着していることが多いと言われています。

汚れがひどい部分は古い歯ブラシなどを使って、かきだすようにほこりや落ち葉を取りましょう。細かいほこりが多い場合は掃除機やハンディクリーナーなども役立ちます。

なお、室外機の外側を掃除する時は汚れを内部に落とさないように注意しましょう。内部に溜まった汚れは簡単には取り除けないので、外に向かって汚れを落とすことがポイントです。

泥や砂が付いている場合は水洗い

庭などに室外機を置いている場合は、泥や砂などがはねて室外機に付着していることも珍しくありません。泥や砂の汚れはほうきや歯ブラシでは十分に落とせないので、水を使って洗い流しましょう。

室外機は雨や台風にも耐えられるようにできているので、外側は濡れても問題ありません。水を含ませた雑巾で汚れが気になる部分をふき取れば、見た目も清潔になるでしょう。

ただし、正面から大量の水を室外機にかけるのはおすすめできません。水が内部に入りこむと、室外機が故障する恐れがあるので、水を使った掃除の際は内部に水が入らないように注意してください。

金属板

外側の掃除が終わったら、金属板を掃除します。金属板とは、室外機の側面や裏に付いている金属部分のことです。金属板は室内機とともに排熱のために働いているため、汚れを取れば、エアコンが効率的に働き、電気代の節約や故障の予防に効果を期待できます。

金属板を掃除する時は、掃除機を使いましょう。吸い口が直接金属板に当たらないように注意しながら、目に付く汚れを取ってください。掃除機を使っても汚れが取れない場合は、古い歯ブラシなどでほこりなどをかきだすのも良いでしょう。ただし、金属板はアルミ製で少しの力で曲がってしまうこともあるため、故障に気をつけて優しく掃除をするのが大切です。

内部

次は、室外機の内部の汚れを落とします。網目部分から室外機の内部を覗いてほこりやゴミ、落ち葉、虫などが入り込んでいないかをチェックしましょう。気になる汚れがある場合は、歯ブラシや小さめのブラシで汚れをかきだします。

室外機の内部を掃除する時は、無理をして故障させないように注意が必要です。長い棒などで汚れを取ろうとしたり、分解したりすると故障する危険性が高まるため、無理のない範囲で汚れを取り除くことを意識してください。

水抜き穴部分

室外機の底にある水抜き穴の掃除も必要です。水抜き穴は暖房によって発生した水を排出するためのものであり、汚れが溜まると、水が内部に残って故障の危険性が高まります。

水抜き穴は掃除しにくい部分にあり、掃除が行き届いていないことも多いですが、割り箸や歯ブラシなどで水抜き穴の汚れをかきだしておけば、エアコンの寿命が延びるでしょう。なお、室外機の水抜き穴は冷房を使用する時には使われません。そのため、水抜き穴の掃除は暖房を使用する前の10月ごろに行うのがおすすめです。

ドレーンホース

室外機の横にあるドレーンホースの使用も忘れないようにしましょう。ドレーンホースは室外機に溜まった結露を排出するためのものであり、詰まると、故障の原因となります。ドレーンホースは細いので、割り箸などを使ってほこりをかきだせば、スムーズに結露の排出が行われるようになるでしょう。

周辺

最後に、室外機の周りも掃除しておきましょう。周りにほこりや落ち葉、虫の死骸などがあると、室外機に汚れが溜まりやすいです。また、室外機の周りにものを置いている場合は、他の場所に移動させることも大切です。

周りにものがあれば、空気が循環しにくくなって効率的にエアコンが働かなくなるので、電気代がかかります。室外機から半径20cm以内にものを置かないようにすると、空気が循環しやすくなって電気代の節約につながります。

使わないエアコンには室外機カバー

客室用などで使用頻度が低いエアコンがある場合は、室外機カバーをかけておくのがおすすめです。室外機カバーをかければ、虫やほこりの侵入を予防できるので、次にエアコンを使用する時まで室外機に汚れが溜まりにくいです。ただし、室外機カバーを使っていても、年に1〜2回の室外機掃除は必要です。カバーをしていても細かい汚れは入り込むので、エアコンを使う前には、掃除をしてほこりや虫をかきだしましょう。

エアコンの掃除も忘れずに

室外機を掃除したら、忘れずに室内のエアコンも掃除しておきましょう。フィルターを取り外して掃除を行うだけでも、エアコンが効率的に働くようになって電気代の節約や故障の予防になります。エアコン掃除の手順の記事も参考にしてください。

注意点

室外機は庭やベランダに置いて使うものなので、丈夫なものだと思われています。しかし、内部には精密機械が入っていて、わずかなダメージでも故障することもあるので、掃除の際は十分な注意が必要です。

室外機を掃除する時は取扱説明書をよく読み、それに従って汚れを落としましょう。また、感電や怪我の恐れもあるため、掃除をする時は電源を落としてからプラグを抜いておくと安心です。さらに、金属板などを掃除する時は、手を切らないように軍手をするのも忘れないようにしてください。

プロに任せたほうが良い作業は?

しっかりと室外機を掃除したいなら、家庭向けのお掃除サービスを利用するのも良いでしょう。特に、室外機の内部にほこりが溜まっていたり、虫が入り込んだりしている場合は、無理をせずにプロの手を借りた方が無難です。

お掃除サービスを利用すると、室外機を分解して徹底的に洗浄してもらえます。洗剤も強い成分が配合されたものを使ってもらえるので、家庭ではきれいにできない汚れもしっかりと落としてくれるでしょう。

プロペラなどの手が届かない部分も掃除してもらえるので、常に清潔な状態をキープしたいなら、自分で掃除していても年に1回程度はプロに依頼するのがおすすめです。

プロに任せると安全性も高い

お掃除業者のスタッフは室外機に対して知識を持っています。無理やり掃除をして室外機を壊される心配は少ないので、故障が心配な人もプロに依頼すると良いでしょう。プロに依頼すれば、自分で室外機を掃除して感電したり、怪我をしたりする危険性もありません。

掃除後に異音がする時はプロに確認してもらおう

室外機から異音がする場合、ほとんどは自分で掃除をすると、ほこりや虫がかきだされて異音はなくなります。しかし、掃除後も異音がする場合は、プロに状態を確認してもらうことをおすすめします。

掃除をしても異音が残る時は、室外機の内部に汚れが入り込んでいるか室外機自体が劣化していることが考えられます。どちらが原因で異音がしているのかは素人には判断できないので、プロに確認してもらうと、適切な対応ができるでしょう。汚れが内部まで入り込んでいる時は、そのまま掃除をお願いすれば、故障を予防できたり、電気代を節約できたりするでしょう。

室外機を移動させたい時は販売店に相談しよう

室外機を移動させたい時は販売店に相談しましょう。自分で室外機を動かすと、水平調整機能が乱れて故障につながります。

室外機の掃除の相場

お掃除業者に室外機の清掃を依頼する場合、相場は5,000円から8,000円程度で、掃除にかかる時間は1時間程度です。エアコンとセットで掃除すると、費用が割引されることも多いので、業者の利用を検討している人は見積もりを依頼してみると良いでしょう。

関連記事:エアコン清掃業者の選び方

定期的な掃除で室外機を清潔に

室内にあるエアコンとは異なり、室外機は掃除が行き届かないことが多いです。しかし、定期的に室外機を掃除していなければ、電気代がかさんだり、突然故障したりする可能性があるため、室外機も定期的に掃除しましょう。

室外機を掃除しておけば、エアコンが効率的に働くので、電気代を節約できるだけでなく、暑い季節や寒い季節を快適に過ごせます。